院長からのメッセージ

不妊治療と一言で言っても様々な治療方法や考え方があります。そこで、日暮里レディースクリニックではどのような考えのもと、どのような治療を行っているクリニックなのかを少しご紹介させて頂きます。

まず、結論からお話しします。当院では「不妊治療は時間との闘いである。」と考えています。これは長年不妊治療にたずさわってきた私の強い思いでもあります(もちろん違う見解の先生方も多くいらっしゃいます)。少しきつい言葉なので驚かれる方もいらっしゃるでしょうね。

その理由ですが、それはやはり卵子の問題が一番大きいです。つまりご年齢の問題です。妊娠をするにあたって最も影響が大きい卵子ですが、残念ながら現状の医学ではどうすることもできない部分がまだまだたくさんあります。目をそらしたい問題ではありますが、1年でも、半年でも、1か月でも若い卵子は、不妊治療において最強の武器となります。

また、残念な事ではありますが、不妊治療の特性として、どんなに最善を尽くしても良い結果が出ないことがよくあります。そうなると、患者様にとっては、この治療は正しいのか?間違っているのではないか?と、疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。でも、不妊治療にたずさわる医師たちは皆、必死です。どうかそれは信じてください。間違った治療を行っているクリニックなどはありません。ただ、妊娠というゴールは同じであっても、クリニックや医師によってその方法や考え方は様々です。そこで、精神的なダメージを最小限に抑える為にも、ご自身の思いと共感できるクリニックにめぐり合うことが不妊治療においてはとても大切になってきます。

では当院の治療方法ですが、可能性を信じて初期段階の治療を何度も何度もチャレンジし続ける事はしていません。もちろん、1回目のチャレンジで成功される方も沢山いらっしゃいますし、理想でもあります。しかし、不妊治療の場合、治療前の検査によって全ての不妊原因を見つけられる訳ではありません。今の医学では体外受精をして初めて分かる原因なども沢山あります。その為、「不妊治療は時間との闘いである」と考える当院では、初期治療を何度も繰り返えし、妊娠の可能性を信じる治療は行いません。ステップアップをしていく事で可能性を広げる治療を行います。同じ理由で、なるべく自然に近い状態で進める治療法も行っていません。妊娠の可能性を信じる治療ではなく、少しでも妊娠の可能性が高くなる治療を行うためです。

例えば、不妊の原因が分からないまま、それでも高度生殖補助医療(体外受精)にステップアップすることを躊躇される患者様はよくいらっしゃいます。そのお気持ちもよく分かります。しかしその後、ようやく挑戦することを決心され、いざ、体外受精の治療をスタートすると、その中で不妊の原因が初めて分かり、やっと本格的な治療が進められたといったケースは少なくありません。しかしながら、その段階では、ご年齢も、そして治療費も重ねてしまっています。医療現場でこのような状況にしばしば直面しますが、もどかしくてなりません。失った時間は取り戻せないからです。

では、具体的な日々の診療ですが、まずは患者様のご年齢や様々な検査結果を軸に、原因を探します。そして医学的に最善な治療法を検討します。それと同時に薬の選択、そしてスケジューリングもします。しかし治療は医学的な正しさだけで進めることはできません。家庭環境や仕事環境にも大きく影響されます。さらに今後もう一人、二人と妊娠を考えている方にとっては長期的なプランも考えなければなりません。まさに時間との戦いです。このような事、全てを考慮したうえで、可能な限り「早く妊娠」という結果に結びつく治療をご提案します。

繰り返しになりますが、当院では「不妊治療は時間との闘いである。」と考えていますので、「少しでも早く妊娠をする」ことが全ての患者様の第一目標となります。そのため、初診で来院され初めて治療の話しを聞く時には、予想以上に急ピッチで進む治療方針に戸惑う方もいらっしゃると思います。それは理由あっての事ですので、どうかご理解ください。

そこで皆様へのお願いです。治療を始めても、一歩クリニックの外に出たら、どうか治療の事は忘れてください。薬など、するべきこともありますが、治療に関しては全てクリニックに任せてしまい、ご自身はなるべく自然体で自由な気持ちでお過ごしください。この方式が良い結果を導きやすくするようです。

さて、当院には「寄り添う。優しく、しなやかに。」という理念があります。これは赤ちゃんの誕生を望むご夫婦の心の声に「寄り添い」、表向きの優しさではなく、時には厳しくもある本当の意味での「優しさ」を持って、最適な治療を柔軟(しなやか)に判断し、全力で治療にあたる。という考えです。スタッフ一同そんな思いで働いております。

簡単ではありますが、当院の思いや考えをお伝えさせて頂きました。日暮里レディースクリニックは基本医者が1人しかいない小さなクリニックです。至らない点も多々あると思います。開院当初は患者様に笑顔をお届けする予定でしたが、今では患者様から笑顔を頂いております。こんなクリニックですが、よろしくお願いいたします。

日暮里レディースクリニック 院長 奥田剛

当院の治療成績

当院における着床前診断等の成績をご覧いただけます。

クリニック理念

「寄り添う。優しく、しなやかに。」

日暮里レディースクリニックは、赤ちゃんの誕生を望むご夫婦の心の声に「寄り添い」、真の「優しさ」と柔軟に適応する「しなやかさ」をもって最適な医療を提供し、関わる全ての人の幸せと繁栄に貢献します。

当院について

  • 日本産科婦人科学会体外受精・胚移植に関する登録施設
  • 日本産科婦人科学会顕微授精に関する登録施設
  • 日本産科婦人科学会ヒト胚および卵子の凍結保存と移植に関する登録施設
  • 日本産科婦人科学会着床前診断実施認可施設
  • 特定不妊治療費助成事業指定医療機関
  • 日本生殖医学会生殖医療専門医制度認定研修施設
  • 東京都卵子凍結登録施設

ロゴマークについて

日暮里がある荒川区の木「桜」をモチーフにしました。5つの花弁は全ての線が繋がるように助け合い、協力し、調和していく事を意味しています。スタッフと患者さんが。安全と誠実さとが。地域のみなさんとクリニックが。医療と優しさが。しなやかさと強さが。このような繋がりを軸に皆様に愛されるクリニックになっていきたいと願いを込めました。

日暮里レディースクリニックロゴ

インターンシップについて

当院では胚培養士のインターンシップを行います。
当院は胚培養士を目指す学生を応援します。
当院のインターンシップは胚培養士という生殖医療を支える職種の体験を通じて、不妊治療業界の理解、社会貢献などへの理解を深めることを目的とします。

  • 対象:4月より大学新4年生、大学院新2年生となる方
  • 期間:2週間のプログラムを基本としますが、実施期間については相談が可能です。
  • プログラム内容:胚培養業務の見学

クリニック紹介

クリニック写真

外観
外観
受付
受付
待合室
待合室
廊下
廊下
診察室
診察室
相談室
相談室
当クリニックの理念
当クリニックの理念
内診室
内診室
安静室
安静室
培養室1
培養室1
培養室2
培養室2
  • サムネイル1
  • サムネイル2
  • サムネイル3
  • サムネイル4
  • サムネイル5
  • サムネイル6
  • サムネイル7
  • サムネイル8
  • サムネイル9
  • サムネイル10
  • サムネイル11

医療連携施設(50音順)