高度生殖補助医療(ART)・体外受精・顕微授精|荒川区の日暮里レディースクリニック

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高度生殖補助医療(ART)・体外受精・顕微授精

高度生殖補助医療(ART)・体外受精・顕微授精

高度生殖補助医療(ART)

体外受精のプロトコールは大きく自然周期法、低刺激法、調節卵巣刺激法などがあります。いずれにしても重要なのは「質の良い卵子を1個でも多く得ること」につきます。方法については状況に応じて相談していきましょう。

調節卵巣刺激法(GnRHaロング法、GnRHaショート法、GnRHアンタゴニスト法など)

調節卵巣刺激法とは、体外受精において治療の成功率を上げるために、卵胞の発育を観察しながら排卵誘発剤を計画的に使用して卵巣を刺激し、採卵を最良の状態で行おうとする方法です。
調節卵巣刺激法は、薬の使い方によってGnRHaロング法、GnRHaショート法、GnRHアンタゴニスト法などがあります。これらの方法は1回の採卵で多数の卵子を取り出すことができ、余った受精卵(胚)は凍結保存できるので、その後複数回の胚移植に挑戦できるというメリットがあります。体外受精でできるだけ妊娠率を上げたいという場合に適しています。しかし、これらの方法により全ての方がたくさん良い卵子が得られるとも限りません。治療法は状況を考慮しその都度、提案させていただきます。

GnRHaロング法

長期間にわたるホルモン剤の投与が必要とされる方法です。薬の量も多くなり、使用期間も長くなりますが、採卵日をコントロールしやすいと言われます。採卵予定周期の前の周期からGnRHアゴニスト製剤の点鼻薬を使用して、自然な排卵を抑制しながら卵子を成熟させます。その後の採卵周期はGnRHアゴニスト製剤の点鼻薬を継続しながら、3日目~約10回程度、卵胞刺激ホルモン(FSH)などを注射することによって卵巣を直接刺激して排卵を促し、14日目頃に採卵を行います。比較的年齢が若く、確実に多くの卵子を採卵したいという方に適しています。

GnRHaロング法の主なメリット

  • 採卵日のスケジュールをコントロールしやすい
  • 卵胞が成熟しても自然排卵の可能性がほとんど無い
  • 複数個の卵胞の発育が均一になる

GnRHaロング法の主なデメリット

  • 注射量が多く、治療費が高くなる
  • 卵巣過剰刺激症候群の率が他の方法と比較して少し高い
  • 前周期は避妊が必要になる

GnRHaショート法

ショート法は、ロング法に比べて薬の使用期間が短くて済みます。GnRHアゴニストを使った直後から大量に性腺刺激ホルモンが分泌される特性を活用して、短期間で卵胞を成長させます。ショート法では、採卵周期の1~3日目くらいからアゴニスト製剤の点鼻を開始します。排卵を促進する卵胞刺激ホルモン(FSH)の注射も併せて行い、採卵周期の12日目前後で採卵します。何らかの事情で通院回数に制限のある方に向いています。

GnRHaショート法の主なメリット

  • 治療期間が短く、また薬の使用量も少なくて済む
  • 短期間のうちに卵胞が育ちやすい

GnRHaショート法の主なデメリット

  • ロング法に比べて少し排卵スケジュールをコントロールしにくい

GnRHアンタゴニスト法

GnRHaロング法やGnRHaショート法で効果が現れない方や卵胞が成熟する前に排卵してしまう体質の方などに選択されます。GnRHアンタゴニスト法では、排卵誘発のためにhMG/FSH注射を行います。採卵周期の3日目~10回程度注射を行いますが、成熟前に排卵されるのを抑えるため、一時的に排卵を抑制するアンタゴニスト製剤を投与し採卵に備えます。

GnRHアンタゴニスト法の主なメリット

  • 採卵日の調整がしやすい
  • 卵胞が成熟する前に排卵やすい体質の方も排卵を抑制できる
  • GnRHaロング法と比べ、薬剤の使用量が少なくて済む

GnRHアンタゴニスト法の主なデメリット

  • 排卵抑制に個人差があり、卵胞確認のために通院回数が多くなる
  • 薬剤の費用が若干高くなる

低刺激法

クロミッド、フェマーラなどの飲み薬の卵誘発剤を中心に、卵巣への刺激を最小限に抑える方法が低刺激法です。注射剤も併用する場合がありますが、その使用量は調節卵巣刺激と比較すると非常に少量です。
低刺激法の主なメリットとデメリットは下記の通りです。

低刺激法のメリット

  • 体や卵巣への負担が少ない
  • 卵巣過剰刺激症候群などの副作用の発生頻度が少ない
  • 注射する期間が短い
  • 費用が少なくて済む

低刺激法のデメリット

  • 1度に採れる卵の数が少ない

自然周期

体外受精(または顕微授精)の採卵時に、薬を全く、あるいはほとんど使わずに自然周期で卵を1~2個採卵する方法です。
自然周期の主なメリットとデメリットは下記の通りです。

自然周期のメリット

  • 体への負担が少ない
  • 1回の採卵にかかる費用が少ない
  • 毎月チャレンジできる

自然周期のデメリット

  • 採卵前に排卵してしまう可能性がある
  • 1度に採れる卵の数が少ない
  • 何度も採卵しなくてはならない可能性が高い
  • 採卵しても移植できないことがある
  • 妊娠するまでに何度も採卵をしなければならない可能性がある。

エストロゲンマイルド法

実年齢が高い場合、実年齢が若くても卵巣年齢(AMH)が低下している場合は卵巣の働きが低下し、脳下垂体からの卵胞刺激ホルモンが高値となっています。この状態では卵巣の反応性が低下し、卵胞の発育は難しい状態です。卵胞ホルモン(エストロゲン)製剤を投与することにより下垂体ホルモンの値をコントロールし、卵胞の発育を待ちます。発育を認めれば採卵の方針とします(この方法は人工授精やタイミング法を希望している方にも利用できます)。

体外受精(IVF)

体外受精(IVF)とは、排卵近くまで発育した卵子を体外に取り出し(採卵)、精子と接触させ(媒精)、受精し分割した卵を子宮内に戻す不妊治療のことです。
体外受精の実施はこれ以外の治療では妊娠の可能性がないか極めて低いと判断される方を対象とします。
一般的に以下のような適応基準があります。

  • 両方の卵管が閉塞している。
  • 夫の精子数/運動率が低い(総運動精子100万個以下)。
  • 子宮内膜症を患っており、薬物療法や手術などを行ってもあまり効果が無い。
  • 原因不明の不妊など、不妊期間が3年以上で積極的に治療(タイミング法や人工授精など)をしても妊娠しない(抗精子抗体を含む)、など

顕微授精法(ICSI)

通常の媒精による体外受精では受精できない場合(受精障害)や男性側の要因(乏精子症や精子無力症など)などが対象となります。顕微鏡で観察しながら、注入用の針(インジェクションピペット)に1個の精子を尾部の方から吸引して卵子の細胞質内に刺し、卵子の中に直接、精子を注入します。
顕微授精を行う際に、多くの不妊治療施設が非生理的な培養液を用いています。当院ではより体内環境に近い生理的な培養液を使用し、卵に優しい顕微授精を行っております。

IVM(未成熟卵体外培養)

月経不順のある多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:卵巣を覆う皮膜が厚くて硬く、卵胞がある程度育っているのに外に飛び出すことができず、卵巣に卵胞がたくさんできてしまう状態)の方に対して、卵巣刺激を行わないで採卵する方法がIVM(未成熟卵体外培養)です。自然排卵のある方は、IVMの適応にはなりません。通常の卵巣刺激法では卵巣過剰刺激症候群(排卵誘発剤により卵巣内の卵胞が過剰に刺激され、卵巣が膨れ上がることで、腹水や胸水が貯留、血栓症などのリスクの高い状態)になりやすい多嚢胞性卵巣症候群の方が適応となります。
さて、体外受精や顕微授精では通常は成熟卵を使って行いますが、この方法では卵巣内で成熟する前の未成熟卵を採取します。しかし未成熟卵ですと、体外受精や顕微授精を行っても受精することはありませんので、未成熟卵には体外培養を施します。
IVMとは、未成熟な卵子をホルモン剤などの添加された専用の培養液で1~2日培養し、体外において成熟卵へと育成する治療法のことです。 IVMによって得られた成熟卵を精子と受精(体外受精や顕微授精)させ、得られた胚を子宮腔内に移植します。子宮内膜が薄い場合には、胚を凍結して別の周期に胚移植を行います。成績は通常の体外受精とほとんど変わりません。

胚移植 (初期胚移植、胚盤胞移植)

胚移植とは、体外受精で得られた胚(受精卵が卵割を始めて以降の発生期初期の個体)を子宮内に移植して着床を促し、妊娠を図る一連の操作のことです。
受精卵は細胞分裂を始め、胚と呼ばれるようになります。その中で状態の良い胚を子宮内に移植します。そして移植から2週間くらい経った時点で、妊娠の判定を行います。
胚移植には採卵周期に移植する新鮮胚移植と凍結しておいた胚を移植する凍結胚移植があります。これらは必要に応じて使い分けます。しかし、新鮮胚移植はホルモンが非生理的な状態であり、着床に影響する可能性があることから、何らかの理由で新鮮胚移植が必要な場合以外は凍結胚移植を推奨しております。
新鮮胚移植を行わなかった胚は「凍結保存」することになります。そしてその後の周期で胚移植を行っていきます。
さらに胚移植は移植する時期で区別して、主に初期胚移植と胚盤胞移植の2つの方法があります。

初期胚移植

受精卵は細胞分裂を急速に繰り返します。平均して、受精翌日には4分割、3日目には8分割にまで倍々で増えていきます。そしてこの8分割くらいまで分割した胚を子宮に戻すのが初期胚移植です。

胚盤胞移植

初期胚移植で妊娠できなかった場合に、受精卵を5~6日ほど培養して胚盤胞の状態まで発育させてから子宮に戻すことを「胚盤胞移植」と言います。胚盤胞まで育てることで着床率も高くなります。これは、弱い胚は途中で発育が止まり、強い胚が選別されて残るためです。また、胚盤胞のグレードを評価することで、質の良い胚盤胞だけを移植することが可能になります。胚盤胞移植を行うことで移植回数を減らし効率があがり、患者さんの負担を減らします。

凍結(胚凍結、精子凍結)

胚凍結

体外受精法でも顕微授精法でも、採卵に先立ち、複数個の卵の発育を促す卵巣刺激を行うことが多々あります。これにより多くの採卵が可能となり、複数個の受精卵が得られるようになりました。
多胎妊娠を避けるために移植される胚(受精卵)は通常1個、多くても2個までに制限されています。その結果、当然ながら胚が余ります(余剰胚)。
こうした余剰胚を凍結保存しておいて、その周期に妊娠しなかった場合、後の周期に移植することができます。
ただし、胚の質が良好ではなく、凍結・融解した場合に変性すると考えられる場合は、凍結ができない場合もあります。

精子凍結

精子凍結とは生きた精子を採取し、保存液で処理した後に超低温の液体窒素で保存することです。一度凍結した精子は、半永久的に保存することができますし、精子凍結の安全性は医学的に立証されています。こうして凍結保存した精子は、必要になった時に融解して使用することができます。
主に以下のようなケースで精子凍結という保存法が用いられます。

  • 人工授精や体外受精当日に、何らかの理由(海外赴任や出張など)で新鮮な精子が用意できない場合
  • 精子の動きが良くなかったり、数が少なかったりする場合に、複数回の凍結保存によって精子を蓄積し、不妊治療に活かしたい場合
  • 不妊治療当日の採精ができなかった時に備えて、「保険」として1回分を準備しておきたい場合

ただし、精子を凍結した場合は、媒精(卵子と精子を一緒に培養して、受精させる方法)に利用することは難しいことがほとんどです。凍結精子を用いて受精させる場合は顕微授精になります。