• 2025年6月11日

防災体験

こんにちは、今回のブログは看護部が担当します。

梅雨時期に入り、晴れ間が恋しくなる季節となりました。体調など崩されていませんか?

今年3月、北海道に帰省した際に帰りの飛行機までの時間に余裕があったので、家族と一緒に千歳市防災学習交流センター「そなえーる」で防災体験に参加してきました。

「災害に備える」ことはここ最近とても重要視されていますが、皆様のご家庭ではどのような対策をされていますか?

私の家では非常食や水、家具の転倒防止などを行っていますが、実際に体験することで今まで物資の備えばかりをしていて、行動の備えをしていなかったことに気付くことができました。

まずは、火災体験です。

初めて訪れた建物内で火災が起きた想定の中、煙が充満し始め、すべての照明が落ちた停電状態でした。

初めての場所かつ真っ暗な状態では出口がどこにあるかわからず、非常灯を探そうにもどこに通路があるのか、このドアは引き戸なのかレバー式なのか、開けるための取手もどこにあるのか何もわかららない状態でした。案の定私は、引き戸のドアがあったのに行き止まりと思ってしまい、「出口がどこにもない!行き止まりだ」と、引き返そうとしてしまいました。

後から係の人から、「引き返す行動=火元に戻ることになるので非常に危険で絶対にしてはいけない行動です」と教えていただき、ゾッとしました。

(3つの白い扉のどれかに入り出口を目指します。)

この経験から、初めて行く建物では非常口や避難経路を事前に確認することの大切さを強く感じました。

さらに、家族全員スマホを持っていたにもかかわらず、ライトを使うという発想すら出てこなかったのも反省点です。

普段使っているものが、非常時にどのように役立つかを意識することも、立派な備えのひとつですね。

2つ目の体験は、地震体験です。

この体験では、震度1〜7、さらに東日本大震災・胆振東部地震・阪神淡路大震災の揺れを実際に再現し、1分間体験することができます。機械的に震度1〜7を体験するのと、実際にあった揺れの再現は体感が全然違いました。

地震は、小さい揺れから始まりどんどん大きくなると思われがちですが、それぞれの地震は小さい揺れから突然大きな横揺れだったり、下から突き上げるような揺れに変わり、「あ、地震だ」とぼーっと立っていると転んでしまうことが容易に想像できました。

日本は地震が多いので慣れてしまいがちですが、いつ大きな地震が来るかわからないので、普段から小さな揺れのうちにしゃがむなどの身を守る行動をすることが大切だと強く感じました。

さて、長くなりましたが、今回訪れた「そなえーる」は、災害を“学ぶ・体験する・備える”をテーマに、煙避難・地震体験のほか、道内の過去の災害の記録や備蓄グッズの紹介などもあり、家族で楽しみながら学べる施設でした。

災害はいつ起こるかわかりませんが、日常の中でできる小さな備えが、自分や大切な人を守る力になります!

「備えましょう」と言われると、どうしても非常食や防災グッズなど“物の備え”に目が向きがちですが、「そのときどう動くか」を想像しておく“行動の備え”もとても大切です。

皆さんもぜひ、お出かけ先や地域の防災施設で“体験から気付く備え”を体験してみてください。

看護部 Y・K

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