• 2022年5月28日

うちの猫の話

こんにちは、今回は受付が担当します。

気温が徐々に上がってきましたね、寒がりの私にとっては嬉しい時期です。

今年は猛暑の予測も出ていますので、皆様、水分補給にはお気を付けください。

さて今回は非常に私事ですが、うちの猫の話をさせて頂きたいと思います。

うちの猫、名前は紫陽花(あじさい)と申します。つい先日14歳の誕生日を迎えました。

出会いはまだ目も開いていない紫陽花が、知り合いの家の前に捨てられていたところから。

動物好きだった知り合いは、世話をしながら里親を探していました。

元来動物好きの私と母は、仔猫がいると聞きつけて友人宅へ。

そこで出会った仔猫のなんと愛らしいこと! ようやく目が開き、おぼつかない足取りでふらふらと歩く姿。重そうなぱんぱんのお腹、短い手足。曲がった短い尻尾も、伝統的な日本猫らしく実にかわいい。

何より、紫陽花の花のようなまんまるな後頭部に、当時学生だった私が一目惚れ。

渋る母を説得し、わが家へ迎え入れることになりました。

当時、わが家にはセキセイインコの風(ふう)、ウサギの大地(だいち)がいました。

動物好きの母が猫の引き取りを渋ったのもそういう事情でした。私がしつけをするという約束の元、ダメなことはダメと教えなければと意気込んでいた私。

結論から言いますと、杞憂でした。年功序列というものは動物界にもあるのですね、ウサギのほうが圧倒的に強かったです。まだ仔猫の紫陽花よりも体格的に勝ることも要因ではあったかと思いますが、猫を追いかけ回すウサギという、珍しい光景がうちの日常となりました。そして頭上の鳥籠から響き渡るインコ様の高笑い。賑やかな時期でした。

数年後、風と大地は病気で相次いで虹の橋を渡りました。少し寂しくなったわが家、思えば紫陽花の甘えが勢いを増したのはこの頃からでした。一人になって私と母を独り占めできる時間が増えたせいでしょうか。

あれから10年以上、立派な甘えん坊のわがまま娘に成長しました。

出かける準備をしていれば納得いかない顔でこちらを見つめ、いってきますの挨拶をすれば信じられないとばかりに目を見開く日常。猫にありがちですが、自分がいるのに出かけるとは正気の沙汰かと言わんばかりです。

帰ってくればクレームの嵐とご飯の催促。食欲があるようで何よりです。少し腰を掛ければすぐ膝の上を占領されるので、忙しい時はうかつに座れません。近頃、トイレにも侵入して膝に乗ろうとしてくるので、ご勘弁いただきたいばかり。

コロナ禍で家族の在宅時間が増えたことも大変満足なようです。コロナ禍を満喫している生き物もいるのだなぁと思いました。

そんなお猫様も14歳、イエネコでは老齢に差し掛かっております。実は生まれてすぐの検診で猫エイズと診断され、発症すれば5歳を迎えられるかどうか、と言われていました。しかし4歳の検診でエイズウイルスは陰性、おそらく母猫からの遺伝で母乳を飲まなかったことが功を奏したと。捨てられっ子の怪我の功名でした。

その後は怪我も病気もなく元気に過ごしてくれて嬉しい限りです。

長く生きた猫は、尻尾が二股に分かれ、手ぬぐいを被って踊る猫又という妖怪になると江戸の頃からの言い伝え。現代なら20年、25年ほど生きれば辿り着ける境地でしょうか。

あの短く曲がった尻尾がどう分かれるのか、家族内の論争に決着をつけるべく、まだまだ頑張ってほしいと思う姉なのでした。

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