- 2020年3月16日
- 2024年12月10日
新型コロナ対策 免疫力をあげる為に
みなさんこんにちは。
培養部です。
新型コロナウイルスが流行っていますね。
先日までの姿勢と打って変わり、とうとう「WHO」がパンデミック宣言をしました。先週あたりからいよいよアメリカでも感染拡大が大きく報じられています。
WHOパンデミックの定義
1. ヒトからヒトへの感染が続いていること、2. 死に至る場合もある病気を引き起こすこと、3. 世界中に感染が拡大し多くの人々が影響を受けていること
の3つを挙げている。
おそらく終息宣言はまだまだ先。かなり長期化しそうです。
感染しない、感染させないための対策をみなさま各自取り組んでおられるかと思いますがいまいちど申し上げますと。外出の際はマスク着用して、手洗いを徹底し、不用意に顔を触らない(粘膜から感染の危険)、などが予防の基本です。
当院ではスタッフ一同、感染防止に常に気を配って参りますので、当院に通われているみなさまも、何卒ご協力のほどよろしくお願いいたします。
さて、この新型コロナウイルスですが、PCR検査という検査を行えば感染の有無が分かります。しかし現在、ある問題が起きていて、一日に5万件ちかくのPCR検査を実施している、おとなり韓国や伊国ではこのPCR検査によってコロナウイルス陽性者が検出され過ぎて、検査をうけた方々が医療機関に殺到し、医療崩壊・パニックが起きてしまっています。このことは、各メディアでみなさまもご存知かと思います。
ところが幸か不幸か、意図的なのかそうでないのか、本国では上記の国の1/10以下の検査数のため、(おそらく潜在的には各国と同等の陽性者数がいると考えられますが)そのような、パニックを起こすような事態にはなっていません。これは東日本大震災のときにみられたような日本人特有の美徳によるものなのか、政府の手腕の影響か、はたまた。
政府の方針としては、あくまで感染予防第一。外出の自粛と予防の徹底。体調がおかしいと思ったら自宅療養!己の「免疫力」を信頼し、何卒ご自愛ください。とのこと。
われわれも政府の信頼に応えなくてはなりませんので、いまいちど「免疫力」の高め方について簡単にまとめてみます。以前からこのブログでも触れているように、免疫力を高める行為は健康になることと同義です。健康になると様々な身体的、精神的な疾患の予防、生活習慣病予防のみならず、ホルモンバランスが整うので、不妊症にも影響することは、様々な論文や研究発表で報じられています。
免疫力向上のポイントはシンプルに以下の3つ
①運動 →1日に5分から30分程度の軽く心拍数が上がる程度の運動
②睡眠 →7~8時間
③食事 →葉もの野菜を中心とした300-500g程度のサラダと肉などの高たんぱく質の食材
逆に免疫力が下がるポイントは以下の2つ
・「コルチゾール値」の増加(ストレス)
・体内(細胞内)の「活性酸素」の蓄積(老化の原因)
①②③どれか一つでも欠けると効果は下がります。
①は筋肉量を増やし、心肺機能を向上させ、身体の「活性酸素」の増加を抑えるとともにストレスホルモン「コルチゾール値」を下げてくれますが、「コルチゾール値」が高いと②睡眠が阻害されます。②睡眠が阻害されると体内の「活性酸素」が分解されず身体(細胞)が酸化し、老化が進みます。老化が進むとホルモンの受容体の能力が下がるので、ホルモンが効かなくなってきます(不妊、肥満、糖尿病など)。
また③食事、が偏ると「腸内細菌」のバランスが崩れ「リーキーガット」という毒素が腸内から吸収されないためのバリアが壊れる現象が起きて、これもまた「活性酸素」が溜まり細胞が老化原因となります。加えて低タンパク高カロリー食による肥満(筋肉量低下、脂肪の増加)によってエストロゲンが過剰に増えて不妊にもつながります。
要するに健康=免疫力向上 という簡単な図式でした。
自分が不健康かどうか、正直自覚することはなかなか難しいと思います。なぜなら人間には適応(なれ)というすばらしい自己防衛機能があるためです。
しかしいまは健康、不健康を数値化する様々な指標があります。そのひとつとして血中のコルチゾールや活性酸素などがありますし、最近の不妊治療の領域では、血中のビタミンD濃度などが注目されています。このビタミンDの値が不妊と相関がある可能性があるという研究データが出てきているため、当院でも血液検査のオプションのひとつとしてありますので。もしご興味がある方がいればスタッフにお声かけください。
以上のように免疫力の向上とは=健康体。コロナウイルス予防、ひいては不妊症予防にもつながる健康な身体づくりを目指し、一致団結、この苦難をみなさまとともに乗り切りましょう。
培養部 SAKAMOTO