• 2020年11月14日

医療安全対策について

ミスはどのような職場においてもヒューマンエラーとして一定の確率で必ず起きるものです。それは医療現場においても例外ではありません。常に全力で職務を全うしてはおりますが、残念ながらミスは起きてしまいます。当院としてはそれから目を背けることなく、決して隠さず、反省し、何がいけなかったのか、今後どうするべきなのか、どのように向上できるのか、その答えを必ず出すようにしております。1つのミスから10を学び、ヒューマンエラーの確率を少しでも下げ、より一層安心安全で信頼して頂けるクリニックになるよう努力しております。

そこで本日は、当院における医療安全対策の取り組みをご紹介します。

当院では院長を委員長として各部署の責任者からなる医療安全委員会を設置し、日々「安心安全な医療」を提供できるように努めています。その中の取り組みの一つに「医療トラブルの収集、分析」があります。

日々の診療において起きてしまった医療トラブルに対しては、発生原因や対処法、そして再発防止策等がインシデント報告としてまとめられます。この報告書はクリニック全体で共有し再発防止に役立てています。

この一つ一つのインシデント報告はそれと同類の事例に対しては、迅速かつ的確な対応が取れ、なによりも再発防止に効果があります。しかしながら、同類の事例に対してのみの効果、つまり効果が限定的であると言えます。

そこで、より安全な医療の提供のためには、より包括的に医療トラブルを未然に防ぐ手立てが必要です。その為の取り組みが「医療トラブルの収集、分析」です。

ヒューマンエラーが起きた際のインシデント報告を内容毎に分類・分析し、医療トラブルの傾向等を把握します。その後、分析結果に基づき、医療トラブルに結びつくような業務は直ちに改善を図り、これによりミスを未然に防止ししていきます。

このような一見医療とはかけ離れているような作業を手を抜かずに日々続けていく事で、安心安全な医療につなげていきます。

以上が当院の医療安全対策の取り組みの一環です。簡単ではありますがご紹介させて頂きました。これからも、患者様が安心して治療を受けられるように、スタッフ一同努力してまいります。
培養部 Nakamura

医療トラブル集計表(集計期間:2016年6月~2020年10月)

カテゴリー 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
処置・処方に関すること 5 6 7 8 6
胚・配偶子に関すること 0 0 0 0 0
機器に関すること 0 0 1 1 0
予約に関すること 1 0 1 2 0
料金・書類に関すること 9 0 1 4 4
その他 5 6 6 4 2

 

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