- 2022年1月27日
体重管理
こんにちは。
看護部です。
新たな年が始まり、もう1ヶ月が過ぎようとしています。年齢を重ねるごとに一年があっという間に感じます。一日一日を大事に過ごしていかなければなと思う今日この頃です。
新たな変異株が猛威を振るっていますが、今年こそはコロナが終息することを願うばかりです。
コロナが広がってから家で過ごす時間も多くなり、気分転換、運動、ダイエットも兼ねて昨年から休みの日だけですが、朝にジョギングをはじめました。
道を歩いている人もほとんどいないのでマスクをしながらですが、安心して走れます。
暗い時間に出て、日が昇っていくのを見ながら走るのは気持ちがいいです。
寒くて布団から出るのが辛い日もありますが、継続できるように頑張りたいと思います。
さて、今回は妊娠を目指している女性の体重管理についてお話しをさせていただきます。
BMI:18.5~25.0内は標準とされており、18.5未満はやせ、25.0以上を肥満と分類されます。一概に標準内ではない
からといって問題があるわけではありませんが、妊娠した場合さまざまなリスクが高くなる傾向にあります。
では体重が少なすぎるとどうなるのか。
*早産、切迫早産
妊娠22週から妊娠37週までの出産を早産といい、早産の一歩手前の状態を切迫早産といいます。妊娠週数が早いほど赤ちゃんが未熟な状態のため、生命に危険が及んだり、障害が残ったりする可能性があります。
*胎児の発育の遅れ
母体からの栄養が不十分で胎児が栄養失調の状態になった場合、胎児の発育が遅れた状態で生まれることになります。妊娠週数ごとの胎児の体重の基準を大きく下回って生まれると、出生後に低体温や低血糖などになりやすいです。
*大人になってから生活習慣病
胎児期に長期にわたり低栄養状態であった赤ちゃんは止渇習慣病の素因がつくられ、大人になって、肥満、循環器疾患、2 型糖尿病などの生活習慣病発症の可能性が高まるといわれています。
次に体重が増えすぎるとどうなるのか。
*妊娠高血圧症候群
妊娠中に高血圧(収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHg以上)を認めた状態です。たんぱく尿、むくみなどの症状がみられるほか、子癇(しかん)(けいれん・意識障害のこと)や脳出血、肝臓や腎臓の機能障害など、母子ともに命に関わる合併症を起こしやすくなります。
*妊娠糖尿病
糖代謝に異常がおきた状態です。血液中の糖分が増えすぎると、妊娠高血圧症候群や難産、流産などになりやすくなります。また、胎児は巨大児(出生体重が4000g以上)、低血糖症、黄疸などになりやすくなります。
*微弱陣痛
微弱陣痛とは、陣痛が弱くなった結果、分娩が進行しない状態です。場合によっては、吸引分娩や鉗子分娩、帝王切開が必要になる場合があります。
*巨大児
出生時体重が4000g以上の赤ちゃんのことです。大きい分、産道を通り抜けにくく、難産になりやすい傾向があります。
以上のようなことがおこる可能性があります。
体重管理は大変ですが、自分の健康、赤ちゃんの健康を守るためにもまずは妊娠をする前から少しずつ意識してみるのもいいかもしれません。
看護部 Yokoyama